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患者様向け情報

ノロウイルスによる食中毒・感染症

ノロウイルスによる食中毒・感染症は年間を通じて発症しますが、12月~2月がピークと言われています。ノロウイルスの特徴はその強い感染力にあります。ノロウイルスは乾燥や熱に強く、10個~100個程度のウイルスが体内に侵入しただけで感染・発症すると考えられています。

感染から発症までの潜伏期間は12~72時間(平均1~2日)といわれています。主に「腹痛・下痢・吐き気・嘔吐」の症状がみられます。通常1~2日で自然治癒しますが、免疫力の低い高齢者、乳幼児では長引くこともあり注意が必要です。ノロウイルスに対する薬はなく、対症療法が中心になります。

主な感染経路は2つあり、食べ物による感染と、人から人による2次感染です。食べ物による感染では特に牡蠣などの二枚貝の生食によるものが知られています。人から人への感染は感染者のふん便や吐瀉物に触れた手指を介して、食器や水道の蛇口、トイレやドアノブなどが汚染され、それが口に入ることにより起こる接触感染と感染者のふん便や吐瀉物が飛び散り、それを吸い込んでしまうことで起こる飛沫感染・空気感染があります。

 

感染を広げないためにはウイルスの汚染を抑えることが重要です。

汚染の多くは人の手指を介して起こるので、手指を洗うことが汚染抑制には効果的で、指先・指の間・爪の間・手首・手の甲を石鹸でしっかりと洗いましょう。

汚染された場所の消毒も効果的です。感染者が発生した場合、汚染のされやすいトイレ・ドアノブ・手すりなどを消毒しましょう。しかしノロウイルスは一般的なアルコール消毒(エタノール等)ではあまり効果がなく、塩素系消毒剤が有効とされています。この塩素系消毒剤は家庭用の次亜塩素酸を含む塩素系漂白剤でも代用できます。

またウイルスは症状がなくなった後も1週間から長いときには1か月程度感染者のふん便中に排出されるため継続した対策が必要です。無意識のうちに汚染を広げてしまわないように正しい知識を持ち対策を行いましょう。

 

*塩素系漂白剤を用いた塩素系消毒剤の作り方は各自治体のホームページなどに掲載されています。次亜塩素酸の取り扱いには注意が必要です。「使用上の注意」をよくご確認ください。

 

佐藤知奈美